はじめに
不同意わいせつ事件で警察から連絡が来たり、取調べを受けたりした方から、- 不起訴になる可能性はありますか
- 前科は付きますか
- 示談をすれば不起訴になりますか
- 初犯でも起訴されますか
不同意わいせつ事件は重大な犯罪ですが、全ての事件が起訴されるわけではありません。
実際の刑事手続では、検察官が様々な事情を総合的に考慮し、起訴するかどうかを判断します。
本記事では、不同意わいせつ事件において不起訴となるケースや、実務上重視される事情について解説します。
不起訴とは
不起訴とは、検察官が刑事裁判を起こさない処分をいいます。不起訴となった場合、
- 刑事裁判は行われない
- 刑事罰は科されない
- 前科は付かない
そのため、多くの相談者の方にとって最も重要な目標の一つとなります。
不同意わいせつ事件で不起訴となる主な理由
嫌疑不十分
証拠が十分ではない場合です。例えば、
- 被害者供述のみで客観証拠が乏しい
- 防犯カメラ映像がない
- 目撃者がいない
- 当事者双方の供述が大きく異なる
嫌疑なし
犯罪の成立が認められない場合です。例えば、
- 事実誤認であった
- 犯行に関与していない
- 被害申告内容に重大な問題がある
起訴猶予
実務上、最も多く問題となる類型です。犯罪事実自体は認められるものの、
- 前科前歴
- 被害回復状況
- 示談状況
- 更生環境
実務上重視される事情① 示談の有無
不同意わいせつ事件では、示談の成否が重要な意味を持つことがあります。もちろん、 「示談成立=必ず不起訴」 ではありません。 しかし、
- 被害回復
- 被害者感情の緩和
- 再犯防止への取組
>>刑事事件における示談交渉のメリットと進め方
実務上重視される事情② 前科前歴の有無
前科前歴の有無は重要な事情です。初犯の場合
一般的には有利な事情として考慮されます。同種前歴がある場合
過去にも性犯罪歴がある場合には、厳しい判断がなされる可能性があります。執行猶予中の場合
執行猶予中の事件は特に慎重な対応が必要です。早期の弁護活動が重要となります。
実務上重視される事情③ 行為の態様
行為の内容によっても評価は異なります。例えば、
- 接触時間
- 接触部位
- 犯行態様
- 計画性の有無
個別事案ごとの判断となるため、一概に結論を出すことはできません。
実務上重視される事情④ 被害者の処罰感情
被害者の処罰感情も考慮される事情の一つです。示談成立や謝罪の受入れによって状況が変化することもあります。
もっとも、被害者感情のみで処分が決まるわけではありません。
実務上重視される事情⑤ 更生環境
検察官は再犯防止の観点も重視します。例えば、
- 家族による監督
- 勤務継続
- カウンセリング受講
- 再発防止策の実施
不起訴になりやすいケース
実務上、- 初犯
- 示談成立
- 被害回復がなされている
- 更生環境が整っている
もっとも、事案によって結論は異なります。
起訴されやすいケース
一方で、- 同種前科前歴がある
- 示談が成立していない
- 悪質性が高い
- 被害が重大
やってはいけない行動
不起訴を目指す上で、次のような行動は避けるべきです。被害者へ直接連絡する
証拠隠滅や働きかけと評価される危険があります。LINEやSNSを削除する
証拠隠滅と疑われる可能性があります。友人と口裏合わせをする
供述の信用性を大きく損なう危険があります。自己判断で取調べ対応をする
供述内容は処分判断に大きく影響します。慎重な対応が必要です。
実務上の感覚
私がこれまで対応してきた刑事事件でも、- 示談活動
- 供述方針の整理
- 家族対応
- 再発防止策の構築
特に不同意わいせつ事件では、警察から連絡が来た段階で相談いただくことにより、より多くの選択肢を確保できることがあります。
よくある質問
Q 不起訴になれば前科は付きませんか?
はい。不起訴処分となった場合、前科は付きません。
Q 示談が成立すれば不起訴になりますか?
必ずではありません。もっとも、重要な事情の一つとして考慮されることがあります。
Q 初犯なら不起訴になりますか?
初犯であることは有利な事情ですが、それだけで不起訴が決まるわけではありません。事案全体を踏まえて判断されます。
Q 警察から連絡が来たばかりですが相談した方がよいですか?
早い段階での相談をおすすめします。初動対応によって結果が変わることがあります。
まとめ
不同意わいせつ事件では、全ての事件が起訴されるわけではありません。 実務上は、- 示談の有無
- 前科前歴
- 被害回復状況
- 更生環境
- 行為態様
- 被害者への直接連絡
- LINE等の削除
- 口裏合わせ
不同意わいせつ事件で警察から連絡が来た方や、ご家族が対応に悩まれている方は、できるだけ早い段階でご相談ください。
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