はじめに
ある日突然、警察から- 「ご家族についてお話があります。」
- 「窃盗事件について確認したいことがあります。」
- 「一度ご家族にもお話を伺いたいのですが。」
特に、
- 本当に逮捕されるのか。
- 前科が付いてしまうのか。
- 会社や学校に知られてしまうのか。
- 家族として何をすればよいのか。
家族へ警察から連絡が来るケース
警察から家族へ連絡が入るケースには、様々なものがあります。例えば、
- 本人が未成年である場合
- 本人が逮捕された場合
- 身元確認が必要な場合
- 今後の生活状況を確認したい場合
また、本人が家族への連絡を希望するケースもあります。
最初に確認すべきこと
家族として、まず確認したいのは次の点です。何の事件なのか
まずは、- 万引きなのか。
- 店舗内窃盗なのか。
- 職場での窃盗なのか。
- その他の窃盗事件なのか。
逮捕されているのか
逮捕されている場合と、在宅事件の場合では、その後の流れが異なります。まず現在の状況を確認しましょう。
本人はどのように説明しているのか
本人から事情を聞くことも大切です。もっとも、この段階では感情的に責めたり、結論を決めつけたりすることは避けた方がよいでしょう。
家族がやるべきこと
落ち着いて事実関係を整理する
まずは、- いつ
- どこで
- 何を
- どのような経緯で
正確な状況を把握することが、その後の対応につながります。
関係資料を保管する
例えば、- レシート
- 購入履歴
- メール
- LINE
- その他事件に関係する資料
弁護士へ相談する
窃盗事件では、- 供述方針
- 示談の進め方
- 今後の見通し
家族がやってはいけない行動
被害店舗へ直接謝罪する
家族が 「まず謝りに行こう」 と考えることがあります。しかし、自己判断で店舗へ連絡したり訪問したりすることはおすすめできません。
事件処理に影響を及ぼす可能性があります。
勝手に弁償へ行く
現金を持参して店舗へ行くことも避けるべきです。被害回復は重要ですが、方法も重要です。
証拠を処分する
例えば、- 被害品
- レシート
- 関係資料
証拠隠滅と受け取られる可能性があります。
本人へ口裏合わせを勧める
「こう説明した方がいい。」 などと供述内容を合わせることは避けるべきです。供述の信用性に影響するおそれがあります。
家族が知っておきたいこと
在宅事件となることも多い
窃盗事件では、必ず逮捕されるわけではありません。在宅事件として捜査が進むケースも少なくありません。
不起訴となるケースもある
窃盗事件では、- 示談
- 被害回復
- 初犯
- 更生環境
家族の支援も重要
家族による生活面や精神面での支援が、再発防止や更生環境として考慮されることがあります。家族にできる支援
精神的な支援
本人は強い不安を抱えていることが少なくありません。まずは冷静に話を聞くことが大切です。
生活環境を整える
仕事や学校を含め、生活基盤を維持できるよう支えることも重要です。再発防止への取組
必要に応じて、- 家族で話し合う
- 金銭管理を見直す
- 再発防止策を検討する
実務上の感覚
私がこれまで取り扱ってきた窃盗事件でも、ご家族からご相談いただくケースは少なくありません。その中で感じるのは、 「何とか早く解決したい。」 という思いから、家族が自己判断で店舗へ謝罪に行ったり、弁償を申し出たりしてしまうケースがあることです。
もっとも、そのような対応が必ずしも適切とは限りません。 一方で、早い段階でご相談いただいたケースでは、
- 供述方針
- 示談方針
- 家族の対応
よくある質問
Q 家族も警察署へ呼ばれることがありますか。
事案によってはあります。家族から事情を聞かれるケースもあります。
Q 勤務先へ連絡されますか。
事案によります。在宅事件では勤務先へ直接連絡が行われないケースもあります。
Q 家族が先に店舗へ謝罪した方がいいですか。
自己判断で行うことはおすすめできません。まずは弁護士へ相談することをおすすめします。
Q 本人が逮捕されていません。このまま安心してよいですか。
在宅事件であっても、捜査は継続しています。適切な対応を取ることが重要です。
まとめ
窃盗事件で家族が警察から連絡を受けた場合には、まず落ち着いて状況を確認することが重要です。また、
- 被害店舗へ直接連絡しない
- 自己判断で弁償しない
- 証拠を処分しない
- 口裏合わせをしない
家族の適切な対応が、その後の事件処理や本人の生活に大きく影響することがあります。
窃盗事件でご家族が警察から連絡を受け、不安を抱えている場合には、できるだけ早い段階で弁護士へご相談ください。