刑事事件
2026/06/25

不同意わいせつで在宅捜査となった場合|逮捕されるケース・されないケースとは

はじめに

不同意わいせつ事件について相談を受ける中で、
  • 警察から電話が来た
  • 任意で取調べを受けた
  • まだ逮捕されていない
  • このまま在宅事件になるのか
  • 今後逮捕される可能性はあるのか
といったご質問を受けることが少なくありません。
実際、不同意わいせつ事件では、逮捕されるケースもあれば、在宅事件として捜査が進むケースもあります。
そして、多くの方が誤解していますが、「今は逮捕されていないから安心」とも、「警察から連絡が来たから必ず逮捕される」とも言えません。
本記事では、不同意わいせつ事件における在宅捜査の流れや、逮捕されるケース・されないケースについて解説します。
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在宅事件とは

在宅事件とは、身柄を拘束されることなく捜査が進められる事件をいいます。
つまり、
  • 自宅で生活できる
  • 仕事へ行ける
  • 家族と生活できる
状態のまま捜査が進むことになります。
一般の方がイメージする「逮捕」とは異なる状態です。

不同意わいせつ事件で在宅事件となることは多いのか

実務上、決して珍しくありません。
特に、
  • 初犯
  • 身元が明らか
  • 逃亡のおそれが小さい
  • 証拠がある程度収集済み
といったケースでは、在宅事件として捜査が進むことがあります。
実際、警察から突然電話があり、「話を聞きたいので来てください」と言われるケースも少なくありません。

在宅事件の流れ

警察から連絡が来る

まず警察から電話や書面で連絡が来ることがあります。
その際、
  • 出頭日時
  • 事情聴取日時
などが指定されます。

任意で取調べを受ける

警察署に出頭し、
  • 被害者との関係
  • 当日の状況
  • 行為の有無
  • 同意の有無
などについて事情聴取を受けます。
この段階で作成された供述調書は、その後の処分に大きく影響します。

書類送検

警察による捜査が終了すると、事件は検察庁へ送致されます。
在宅事件の場合は、一般的に「書類送検」と呼ばれることがあります。

検察官による取調べ

事案によっては、検察庁で検察官から事情聴取を受けることがあります。

処分決定

最終的に、
  • 不起訴
  • 起訴
などの処分が決定されます。

在宅事件でも逮捕されることはあるのか

あります。
ここは非常に重要です。
相談者の方の中には、「一度在宅事件になったから逮捕はない」と思われている方もいます。
しかし、実際には在宅捜査中であっても、後に逮捕される可能性があります。

逮捕されやすいケース

被害者へ接触した場合

最も危険なケースの一つです。
例えば、
  • 電話する
  • LINEする
  • SNSで連絡する
  • 共通の知人を介して接触する
などです。
証拠隠滅や働きかけと評価される危険があります。

呼び出しに応じない場合

警察からの呼び出しを繰り返し無視すると、
逃亡のおそれがあると判断される可能性があります。

証拠隠滅行為が疑われる場合

例えば、
  • LINE削除
  • メール削除
  • SNS削除
などです。
実際に内容が消えていなくても、不利に評価される可能性があります。

前科前歴がある場合

特に同種前歴がある場合には、慎重な対応が必要です。

在宅事件となりやすいケース

初犯

初犯であることは有利な事情の一つです。

安定した生活環境がある

  • 会社勤務
  • 家族同居
  • 定住先がある
などの事情がある場合です。

任意捜査に協力している

呼び出しに応じていることも重要な事情です。

証拠隠滅のおそれが小さい

客観的証拠が確保されているケースなどです。

在宅事件だから軽い事件とは限らない

ここも誤解が多い部分です。
在宅事件であっても、
  • 起訴される可能性
  • 有罪となる可能性
はあります。
そのため、 「逮捕されていないから大丈夫」 と考えるべきではありません。

やってはいけない行動

被害者へ直接謝罪する

実務上はおすすめできません。
示談を希望する場合であっても、弁護士を通じて進めることが一般的です。

SNSで相談する

投稿内容が証拠として利用される可能性があります。

LINEを削除する

証拠隠滅と評価される危険があります。

友人と口裏合わせをする

供述の信用性に重大な影響を与える可能性があります。

弁護士へ相談せずに取調べ対応を続ける

供述内容はその後の処分を大きく左右します。
慎重な対応が必要です。

在宅事件で弁護士へ相談するメリット

供述方針の整理

不同意わいせつ事件では、供述内容が極めて重要です。

示談活動

適切な方法で示談の可能性を探ることができます。

家族対応

家族への説明や今後の見通しについて助言を受けることができます。

処分見通しの把握

不起訴の可能性や今後の流れについて検討することができます。

実務上の感覚

私がこれまで対応してきた刑事事件でも、不同意わいせつ事件が在宅事件として進行するケースは少なくありません。
もっとも、
  • 被害者への接触
  • 証拠削除
  • 不適切な供述
などにより状況が悪化するケースもあります。
そのため、警察から連絡が来た段階で相談いただくことに大きな意味があります。

よくある質問

Q 警察から呼び出されていますが逮捕されますか?

事案によります。
もっとも、呼び出しがあったからといって必ず逮捕されるわけではありません。

Q 在宅事件なら会社に知られませんか?

逮捕事件に比べれば知られる可能性は低い傾向がありますが、事案によります。

Q 一度在宅事件になれば安心ですか?

そうとは限りません。
在宅捜査中に逮捕される可能性もあります。

Q 警察から連絡が来た段階で相談しても意味はありますか?

むしろ早い段階で相談することをおすすめします。
初動対応によって結果が変わることがあります。

まとめ

不同意わいせつ事件では、在宅事件として捜査が進むケースも少なくありません。
もっとも、
  • 在宅事件だから安心
  • 逮捕されていないから大丈夫
とは言えません。
また、
  • 被害者への直接連絡
  • LINE削除
  • SNS投稿
  • 口裏合わせ
などは避けるべきです。
不同意わいせつ事件で警察から連絡が来た方や、ご家族が対応に悩まれている方は、できるだけ早い段階でご相談ください。
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