刑事事件
2026/08/13

痴漢事件で逮捕されるケースとは|現行犯・在宅事件との違いを弁護士が解説

はじめに

痴漢事件について相談を受ける中で、
  • 「現行犯で捕まりました。もう前科が付くのでしょうか。」
  • 「駅員室へ連れて行かれましたが、逮捕されますか。」
  • 「その日は帰宅しました。後日逮捕されることはありますか。」
  • 「警察から電話がありました。在宅事件になる可能性はありますか。」
といったご質問を受けることが少なくありません。
痴漢事件では、現行犯逮捕されるケースもありますが、すべての事件で逮捕されるわけではありません。
実際には、在宅事件として捜査が進むケースも少なくありません。
本記事では、痴漢事件で逮捕されるケースや、現行犯逮捕・在宅事件との違いについて解説します。
刑事事件でお困りの方は
当事務所へご相談ください!

現行犯逮捕されるケース

痴漢事件では、電車内や駅構内などで被害を申告され、その場で現行犯として対応されるケースがあります。
例えば、
  • 被害者に取り押さえられた
  • 周囲の乗客に確保された
  • 駅員へ引き渡された
  • 駅員から警察へ引き継がれた
といったケースです。
現行犯として警察へ引き継がれた場合には、警察署で事情聴取が行われることになります。

駅員室へ行ったら必ず逮捕されるのか

駅員室へ案内されると、 「このまま逮捕されるのではないか。」 と考える方も少なくありません。
しかし、駅員室へ行ったからといって、必ず逮捕されるわけではありません。
実務上も、
  • 警察へ引き継がれるケース
  • 事情を確認した上でそのまま帰宅するケース
のいずれもあります。
もっとも、その日に帰宅したからといって事件が終了したわけではありません。
後日、警察から呼出しを受けるケースもあります。

後日逮捕されることはあるのか

あります。 例えば、
  • 駅員室で帰宅した
  • その日は警察へ行かなかった
という場合でも、 後日、
  • 被害届が提出された
  • 捜査が進んだ
  • 警察が逮捕の必要性があると判断した
場合には、後日逮捕される可能性があります。
もっとも、そのようなケースばかりではありません。
在宅事件として捜査が進むこともあります。

在宅事件になるケース

痴漢事件では、在宅事件として進むケースも少なくありません。
在宅事件とは、逮捕・勾留されることなく、自宅で生活しながら捜査を受ける事件をいいます。
例えば、
  • 呼出しに応じている
  • 身元が明らかである
  • 住所や勤務先が判明している
  • 逃亡のおそれが低い
などの事情がある場合には、在宅事件として進むことがあります。
もっとも、在宅事件だからといって事件が終わったわけではありません。
その後、
  • 警察での事情聴取
  • 書類送検
  • 検察官による処分判断
という流れになります。

逮捕されやすい事情

痴漢事件では、次のような事情がある場合、逮捕の必要性が問題となることがあります。

警察からの呼出しに応じない

任意の呼出しを繰り返し無視すると、逃亡のおそれがあると判断される可能性があります。

身元が判明していない

住所や勤務先などが不明な場合には、身柄を確保する必要があると判断されることがあります。

証拠隠滅のおそれがある

例えば、
  • 被害者へ接触しようとする
  • 口裏合わせを図る
などの事情がある場合です。

常習性が疑われる場合

前科前歴や事案の内容によっては、慎重な捜査が行われることがあります。

痴漢事件では供述が重要になることがある

痴漢事件では、防犯カメラなどの客観的証拠が問題となることもあります。
もっとも、満員電車内などでは、映像だけで行為の有無が明確に確認できないケースも少なくありません。
そのため、
  • 被害者の供述
  • 本人の供述
が重要となることがあります。
突然の出来事で混乱し、その場の雰囲気から事実と異なる内容まで認めてしまうと、その後の対応へ影響する可能性があります。
一方で、実際に行為を認める事案では、事実関係を踏まえた適切な対応を検討することが重要です。

在宅事件となった場合の注意点

在宅事件となった場合でも、今までどおり生活を続けられるとは限りません。
例えば、 可能であれば、
  • 同じ時間帯
  • 同じ路線
  • 同じ車両
の利用を当面避けることも検討した方がよい場合があります。
偶然被害者と再び接触し、新たなトラブルとなることを避けるためです。
また、被害者へ直接連絡したり、共通の知人を通じて接触を試みたりすることも避けるべきです。

やってはいけない行動

呼出しを無視する

警察からの呼出しには誠実に対応しましょう。

被害者を探そうとする

自己判断による接触はおすすめできません。

SNSへ事件について投稿する

投稿内容が後の捜査へ影響する可能性があります。

一人で対応方針を決める

供述内容は、その後の処分へ影響する場合があります。
不安がある場合には、早めに弁護士へ相談することをおすすめします。

よくある質問

Q 駅員室へ連れて行かれました。必ず逮捕されますか。

いいえ。
そのまま帰宅するケースもあります。

Q その日は帰宅しました。もう安心でしょうか。

その日に帰宅した場合でも、後日警察から連絡を受けることがあります。

Q 在宅事件なら前科は付きませんか。

在宅事件であることと、最終的な処分とは別の問題です。

Q 警察から電話がありました。どうすればよいですか。

自己判断で対応する前に、一度弁護士へ相談することをおすすめします。

まとめ

痴漢事件では、現行犯逮捕されるケースもありますが、在宅事件として進むケースも少なくありません。
また、駅員室へ案内された場合でも、その場で帰宅できるケースがあります。 もっとも、
  • 呼出しを無視する
  • 被害者へ接触する
  • SNSへ投稿する
  • 一人で対応方針を決める
といった行動は避けるべきです。
痴漢事件では、供述内容や初動対応が、その後の処分に影響することも少なくありません。
警察から連絡を受けた場合や、今後の対応に不安がある場合には、できるだけ早い段階で弁護士へ相談することをおすすめします。
刑事事件でお困りの方は
当事務所へご相談ください!

© 弁護士法人 赤坂ユスト法律事務所